いつも私の朝はドキドキの1日から始まる。
「…ゆ…み」
『…ん』
何か耳元が五月蝿く感じる…。
「起きろ!バカ女!!」
『きゃぁぁ!!』
布団を思いっきりめくられて、体が布団に巻きついていたのか、そのまま地面に落ちた私。
『いたたた…ッ』
落ちた時に背中を打ちつけてお陰様でジンジンして痛い。
「遅刻すんぞ」
『たまにはまともな起こし方しなさいよ~』
「優美こそ、寝相の悪さどうにかしろよ」
私は、高校2年生の
水瀬 優美(ミズセ ユミ)
ごく普通の女子高生。
そしてこの可愛げの無い男は
矢田 拓真(ヤダ タクマ)
コイツも私と同じ学校のクラスメイト。
拓真とは小さい頃からの幼なじみで
家もお隣さん、親同士も仲がいいのだ。
こーゆう起こされ方も最近では少し慣れ方だ。

