学校への通学手段は自分達で決めるんだけど、わたしは歩いて学校へ行ってるんだ♩

と、歩いてたら後ろから声をかけられた

「おい、そこどけ。」

「え?」

声をかけてきたのは隣の家に住む幼なじみの「藤野健斗(ふじの けんと )」
同じ2-Gで、硬式テニス部なの!
そして―――、わたしの好きな人―――。

「そ、そんな道の真ん中歩いてるんじゃないんだし、そんな言い方ないじゃん!」

「うるせーな、ブスは端歩いてろよ」

わたしは何も言えなくなった。
ちっちゃい時は、こんなんじゃなかったのに……