「今日、莉々ちゃんと海士くんで日直ね!」

端的に伝えられて、思わず

「うへー…」

と顔を歪める。

メンドクサイったら無いよ、もう。

担任は私の顔を見て苦笑いした。

「分かるけどさ、頑張ってよ。

どうせ一か月に一回くらいしか無いんだからさ」

そうなんだけどー…

でもさ、やっぱりメンドいよね。

黒板消しはチョークの粉とか付くしさ、日誌のミニ作文?とかも苦手ー。

「はぁーい…」

と渋々言うと、担任は頷いた後で真顔になった。

「そうだ。今日も遅く来たでしょ。

もう後ろの黒板のお知らせ、書いてもらっちゃったよ?」

お、らっきー!

仕事1つサボれちゃいましたっ!

にっ、と笑うと、頭を軽くこづかれた。

「も―・・・ちゃんと海士くんにお礼言っとくこと!」

「はぁーいっ」