「ちょっと待てよ!」

拓に腕を掴まれた。

「離してっ!」

ふりはなそうとしたけど、無理だった。

「何があった?」

「わかんないんじゃん!!」

「ん?」

「原因は拓だよ…!女の子とさっき話してたじゃん!幸せそうな笑顔で…」

「そういうことか…」

なぜか悲しそうな拓。

「だから私ショックだった…」