「ごめんね、こんなことになって。ほら、上がって、中でジュースを飲んで」
あたしは、なんとか玄関の段差をはい上がって、そのまま、ふらふらしながら廊下をすすんでいった。
すすめられるままに、廊下の先の和室の畳の上で、横になった。
クーラーがうなっていたが、まだ室内は冷えていず、蒸し暑かった。
おばあさんは扇風機をあたしに向けて回してくれた。
「すみません、大丈夫ですから。大丈夫ですから……」
何度も言った。でも、その自分の声が、どこか遠くで聞こえるような気がした。
あたしは、なんとか玄関の段差をはい上がって、そのまま、ふらふらしながら廊下をすすんでいった。
すすめられるままに、廊下の先の和室の畳の上で、横になった。
クーラーがうなっていたが、まだ室内は冷えていず、蒸し暑かった。
おばあさんは扇風機をあたしに向けて回してくれた。
「すみません、大丈夫ですから。大丈夫ですから……」
何度も言った。でも、その自分の声が、どこか遠くで聞こえるような気がした。


