さくら町ゆめ通り商店街~小さなケーキ屋さん~

「お疲れ様でした」

果林堂に帰ってきた志研さんたちを待っていたのは、商店街の商店主会の会長だった。

「よかったですよ。私は、演歌が聴けて嬉しかったですよ。
あ、これ、お弁当です。
午後のステージもよろしくお願いします」

二人分のお弁当を置いて帰って行った。

母と一緒にお茶を用意して居間に持って行くと、二人はステージ衣装を脱いで、最初の服に着替え終わっていた。

「じゃ、ごゆっくり。こたつにでもはいって、休んでくださいね」

「奥さんたちは、どこで食事されるんですか?」

「私たちは、ケーキを焼く厨房で……」

「そんな所に追いやったら、申し訳ないですから、ここに来て一緒に食べましょうよ」

二人がしきりに誘うので、一緒に食べることにした。