光があたしを連れてったのは、駅前近くの洋服屋さん。
…ガーリー系の服が揃う店。
あたしは普段、スカートなんか履かないカジュアル派。
たまにスカートを履く時はフレアスカートみたいなのじゃなくてマキシ丈とか。
とにかく、いかにも女の子!的な服装はしないあたしに、この店は不釣り合いだ。
そんな事を色々考えているうちに、光はスタスタと店内に入ってく。
「ちょっと…ねえ、ここで何買うの??」
疑問に思ってそう訊くと、光はマネキンが来ているのと同じワンピースを、
あたしのサイズが合うか確認するように差し出して
「お前の服。」
とサラッと言った。


