店内に入ると、時間帯が少し遅いのか
利用客が少なく、席が結構空いていた。

席に荷物を置き、それぞれ財布片手にメニューを選ぶ。

あたしはシェイクのみを頼んで、席に戻った。


「さてさて♪恋バナしよ恋バナ♪」

あやりがニヤニヤしながらあたしを
見る。

「…え!?あたし!?」

「そーだよ、王子様の彼女だもんねーっ♪」

優奈がからかうように言うとそれに便乗して、咲やあやりも

「王子様の彼女w」

とあたしを指差す。