「った…ごめんなさ……あ。」

曇る輝の顔。

やっぱり俺が嫌われてるのは確かなようで。

俺…何かしたか…?

胸が苦しくなる。

こんなにも俺は、輝が好きなのにな…

「どうしよう…あたし、取り返しのつかない事…」

微少に震える輝の視線の先には、俺のスマホについていたキーホルダー。

ガラスで造られたそれは、粉々に砕けている。

修学旅行で大地とお揃いで購入したもの。


…まあ、思い出の品ではあるけれど、

別に大したショックではない。