「ああ、おはよう」

輝がかろうじて聞こえるくらいの声で挨拶してくれた。

だあああああああ!

アホか、俺。

アイツと仲良くなりたいのに、何してんだよ…

このままじゃ、アイツを大地にとられちまう…


初恋は空回りの連続だった。



昼休み。

いつもは大地達と食べるけど、今日は気分が乗らず、

「クラスのやつに誘われた」

と言い訳をして、教室に残った。

本当は「輝が教室で飯食ってるから」だけど。