次の日の朝。

連日の寝不足で、少し頭痛がする。


…恋って、こんな辛いのかよ…

恋愛を知らない俺には大きな負担だ。

昨日、大地と好きな人かぶりが発覚した後

なかなか返事をする気にならなくて、

結局既読無視してしまった。


教室に入ると、輝の姿が目に入った。

ドキッ、って胸がときめく。


席に着くと、輝はiphoneのカバーをいじってこっちを見向きもしない。

ふと、大地のことが頭に浮かんだ。

俺…

コイツの隣になれたんだから、有利だよな?

てか、諦めらんねー。

譲れねえ。


そんな事を考えていた俺はボーッとしていたらしく、

カバーをいじっていた輝が、チラッと俺の方を見た。