「お前、生意気な上に鈍感過ぎんだよ。俺の気持ちくらい知っとけ。」
そう言うとあたしを王子の腕から解放した。
今…
……キス……したよね?
ってかガッツリ唇にキスしたよね、この人!!
あたし一応ファーストキスだったんですけど…
もう頭が機能しなくなったあたしは
ボーッと王子を見つめるしかなかった。
「何?お前キスの意味も分かんねーの??」
呆れたような声で言う王子様。
『スキ』。
頭の中にその二文字が浮かんだ。
…あたしのこと…好き、なの??
ええと…そーゆーことになるよね、一応…………
待って。
何か急に恥ずかしくなってきちゃった。
顔が熱くなってくのが分かる。
「何お前赤くなってんだよ」
「だって………!いきなり…キス…とかするから……!」


