「ほら輝、メニュー選んで?」

そうお母さんに言われて、席についてメニューを選ぶ。

…どれも美味しそうだけど。

一番に目に留まった、“サーモンとバジルのテリーヌ”をオーダーする事に決めた。


光のお父さんが一通りのオーダーが終わったのを見計らって。


「ねえ、お母さん」
「父さん」


「「話が…あるんだけど」」


2人揃って言うあたし達に、首をかしげるお母さん達。

「…どうしたの?いきなり改まって」

お母さんが心配そうに訊く。

「お母さん、ごめんね。あたし、今まで隠してて…」



「俺ら付き合ってるんだ」