あたしがそう言うと。

「…え?どうして…」

「ダメかな?」

唖然とする星野さん。

「あなた何言って…私が何をしたか、分かってるの!?そんな…傷付けた人と…友達になんか…」

「だーかーら、それは過去の事だって、言ったじゃん?ね、ダメ?」

だってあたし、何かこの人をほっとけないような、そんな気がする。


「飯尾さ…っ」

「え、星野さん!?」

静かな店内で少しうるさいあたし達。

いきなり星野さんが泣くもんだからつい…

泣き続ける星野さんの背中を擦って、落ち着かせる。


「ありがとう…っ、私、本当は…友達が欲しかったの…外側だけじゃなく…て、信頼できる…人」

まあ…友達いなさそうだもんね…

社長令嬢ってのもあるかもしれないけど。

大変なんだ…

「うん。じゃ、あたしの事も“飯尾さん”じゃなくて、輝って呼んで!
ほら、泣き止んで、LINE交換しよ?」