「…え?」
光には負けるの?
光の方こそ、大地には負けると思うけど…?
「全部聞いたよ。両親の事も、星野って女の事も」
大地は少し哀しげな顔を浮かべて、空を見上げた。
今日は満天の星空。
雲一つ無い空に、キラキラと星が瞬いている。
でもそんな綺麗な星空よりも、何故か大地の横顔に目がいった。
大人びいた、男らしい横顔。
…笑わせてあげる事のできなかった、横顔。
「あんな事あって…まだ輝を想い続けるアイツと、それを必死に忘れようとしてる輝。そんな2人の間に、俺が入り込む隙間なんて無かったんだよ。分かってた…はずなのにな」
「大地…」
言葉が出てこない。
たくさん言いたい事があったはずなのに…
口が思うように動かない。


