増していく罪悪感は、ノンストップで。
…恋なんて、しない方がラクなのかも。
そしてきっと、あたしに大地と光、どちらかを選ぶ権利なんて、無いんだ。
あたしが決めても…誰かが必ず傷付くだけ……
「「…る、輝?」」
「わ……っ!びっくりした」
ぼーっと外を眺めていたから、仁と大地が入ってきたことにも気付かなかった。
「何だよー輝、ぼけーっとしてんぞー?合宿を楽しもうぜー!!」
仁はあたしの背中を叩きながら言った。
この人どこまでもハイテンションだな…
「もう集合だって。行こう?」
「あ……うん!!」
大地に手を引かれて、集合場所へと急ぐ。
握られたその手は、いつもよりも力が強いような気が…した。


