「じゃあ、明後日な。帰りは気を付けて。輝も、次会う時は父さんって呼んでな」
「父さん…か。分かりました。慣れるかな…」
「そうよ、輝。ちゃんと父さんって呼ばないと。それじゃあ、今日はどうもありがとう」
午後2時。
食事を終えて、レストランを出る。
光は、最後まで不機嫌のままだった。
…少しは気を遣うとか、ないのかな。
それにしても。
…料理を無理矢理押し込んだせいか、
少し吐き気がする……
気持ち悪い…
「お母さん、ちょっと先車乗ってて。トイレしてくるね」
「そう?分かった」
お母さんにそう告げて、向かったのはレストランの近くのコンビニ。
…このまま車に乗ったら、間違いなく酔う。
酔い止めの薬を…買わなきゃ。
「トイレじゃないのかよ、アホ」
コンビニに入ろうとしたその時。
後ろから声を掛けられた。


