「…光とは、クラス一緒で席隣だし、サッカー部でも接点あるし、こうやって家族にもなっちゃうし。何かすごいよね、この偶然」
「本当、要らねえ偶然」
…気を利かせて出した話題も悉く
ねじ伏せられる。
(ちょっと、話を合わせてよ!)
目で光に合図を送る。
ちらっとあたしを見たけど…
フツーに無視する光。
…ダメだこりゃ。
そんなあたし達を見てなのか、お義父さんが話題を変えた。
「じゃあ、本題を話そうかな。
2人とも。父さんと母さんは再婚する。まだ正式に籍を入れてはいないけどな。再婚すれば当然、僕達は同居することになる。
それで、だ。
お前達も一緒に住むんだから、再婚していきなり一緒に住むよりも、少し同居生活に慣れた方がいいだろう。
明後日から同居生活を始めないか?
家はこっちで用意してある。
…どうだ?」
…いきなり、そんなこと言われても。
「家はこっちで用意」とかスケールが大きい…


