「いいよ。今は自分の気持ちに整理がつかなくても…俺、待ってるから」
「え…」
「別れようって言ってるわけじゃないよ。好きだから手放したくないし。ただ、時間が必要だと思う。俺は、ちゃんと輝の隣にいるから、安心して」
「うん……本当、ありがとね、大地」
優しい大地は、そう言ってくれるけど。
いつまでも甘えてらんないんだ。
いい加減ケジメを…つけなきゃ。
この時のあたしには、考えも及ばなかった。
ますます忘れられなくなる事が、起こるってことを。
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