「何か色々貰ったなー」
「うん。大地って顔が広いよね」
「そうか??」
照れくさそうに笑う大地。
…大地を好きだった子が、優奈以外にもたくさんいたんだろうな…
…あたし、こんなんで大地の隣にいていいのかな。
そんなことを考えながら、ぼーっとしていると、
隣にいたはずの大地が、いつの間にか姿が見えなくなっていた。
あれ…?
どこ行ったんだろ…
「輝」
大地の声がした。
と思ったら。
後ろから抱き締められた。
「びっくりした…」
「何考えてた?」
「え?」
「さっきから輝、遠い目ばっかしてる。…何かあったか?」
…この人に、隠し事を隠し通せる日は、くるのだろうか。
敵わない。
そう思った。


