光はちょっと言いにくそうに口に片手を当ててる。

「いや、まあ………やっぱやめた。言わねえ。」

「! え、何?気になるじゃん。そこ、自分から話題出したんだから
ちゃんと最後まで話しなさい。」

真面目な顔で長身の光を下から見上げる。

睨んだって表現が正しいかも。

数秒にらめっこが続いた後、

はいはい、降参です。とでも言いたげな顔をした光がゆっくりと話しだす。

「……っ、これで学校のやつに会ったら嫌だなー、と。
……特に大地」

「……?」

あたしの理解力がないのか。

光の言いたい事があまりよく分からない。

「だから…お前、大地と仲良いだろ。それでこんなカッコしてるとこ見られたら……」