「さて、花ちゃん。遊びましょうか」
くつり、と楽しそうに喉の奥を鳴らし、目を細めて笑う先生に嫌な予感しかしない。
この遊びましょうが、鬼ごっことかかくれんぼとかそういう穏やかなものでないことは明らか。
完全に、食われる……!捕食者の先生からしたら、私なんて一飲みだ、ひいいいいい!
ばたばたと逃げ出そうとする私の腰に回されたままの腕は力を強め、布越しに先生と触れる。それだけで、大人しくなってしまった私に満足そうに笑う。それとは真逆に、心臓は飛び跳ねる。
今度は先生の伸ばされた指先が、私の頬に触れる。ぴく、と正直に反応してしまう自分が憎い。そのまま降りてきたそれは、首筋を撫でる。また、頬にじわりとした熱を感じる。
「真っ赤」
「っ、チーク塗り過ぎました」
「うそ」
「本当で、す」
「まあいいけど」
首の裏に回った先生の手により、顔を上げることを強要される。
いくら中性的な顔立ちと言っても、やはり男の人だ。力で押さえられた私は、顔を背けることすら許されない。
