嘘つきラビリンス

「洗い物は僕がやってあげるね?」

「うん……」


どうしよう? この空間。


「あ、恋羽さんが先に洗濯してね? 僕の少ないから3日に1回くらいだし」

「うん」


なんか、すごく――。

ピンポーン

突然鳴ったのは来客を告げるチャイム。

その音にハッとして私はソファから飛び上がり急いで玄関に向かった。

危ない危ない、なんか私流されてない?

いや、確実に流されてる!

ちゃんと彼を説得して家に帰って貰わないと!

そんなことを考えながらだから、私はそのまま玄関のドアをなんの考えも無しに開けてしまった。


「はい」

「あ、おはようがざいます。わたし、健康器具の販売のものですが」


しまった!

と思ったときはもう遅い。