嘘つきラビリンス

「眩し……」


カーテンちゃんと閉めてなかったかな?

強い光が瞼越に『起きろ』って言ってる。

のそりと体を起こして大きく伸びをする。

今日、日曜日だっけ?

ベッドから下りてひんやりとしたフローリングの感触に少しずつ頭の中がクリアになっていく。

取りあえず水。

部屋から出ようとして、

ガチャッ

鍵に阻止された。

なんで部屋に鍵なんて――。


「あ」


トーマ!

急いで鍵を開けて、だけどそっとドアを開けてみる。

すると漂ってくるお味噌汁の香り。

あぁ、これ美味しいんだよね。

なんて馬鹿な考えを振り飛ばすように頭を振って、そのまま洗面台に飛び込んだ。

髪をブラッシングして顔を洗って――。