嘘つきラビリンス

なんとなく、自分の考えにもモヤモヤしたけれど、ベッドに飛び込んで目を閉じることにした。


「って! 鍵っ!!」


慌てて起き上がって部屋の鍵をかける。

一つ屋根の下、あんな若い男の子だもの。

なにがあるかなんて……。


「無いか」


彼から見ればアラサーと呼ばれる私なんてもうオバサンだろう。

興味なんて無ければ女として見てるのかどうかすら怪しい。

なんせ、記憶のない昨日の夜ですら何も無かったんだから。

私はただの家主、みたいなものなんだろうな。


「なんか、枯れてるなぁ」


別に襲って欲しいわけじゃないし、私だって彼のようなお子様に興味ない。

お互い様だ、って言葉が合ってるかどうかは分からないけど、まぁいいかと目を閉じた。