嘘つきラビリンス

私は夜だというのにスーパーにやってきた。

久々に茶碗蒸しなんて食べようか?

いやいや、出来上がるのに時間がかかるしひとり分なんて作りようもない。

だからって出来合いは嫌だし……。

それならオムレツ? って子供!?

それとも親子丼?

肉じゃがも食べたいし、小芋の煮っ転がしなんてのもいい。


「――って、自分用だってば!」


なんでそんな手の込んだ物を作らないといけないのか。

自分に呆れながら、それでも買ったのはひじきだったり。


「冷凍出来るしね、うん」


なんて独り言を言いながら買い物を続けた。