嘘つきラビリンス

見上げると唖然としたトーマが見えて――。


「ぷっ、あははっ、どーしたの? そんな驚いて!」


いきなり笑い始めた。

しかも豪快に。

「なっ!? い、いきなり取るからでしょ!? フツー驚くのよ!」

「あはっ、フツーはクッションを頭から被ったりしないんだよ?」


そう言って私にクッションを返す。


「――うっさい! って! なななななななな!?」

「ん? 今度はどうしたの?」


首を傾げて近づいてくるトーマ。

近い! 近いったら!!


「――ははははは」

「母はははは?」

「違う! 裸! なんで裸なのよ!?」