嘘つきラビリンス

「……どうしよ」


はしごを下りて思わずそう呟いた。

こんなとこでずっと寝てたら絶対身体を悪くする。

これから冬を迎えたらきっと風邪を引くだろう。

そうなったら――。


「私に移るよね?」


だって同じ部屋に居るんだし。


「……」


いや、待って。

なんで私がそこまで心配しなきゃいけないの?

トーマが風邪引いたってほっとけばいいのよ。

マスクでもさせて隔離してきにしなきゃいいの。

私はロフトを貸してるだけで、別に彼に何かしないといけない立場にはないわけで、それはそうなんだけど……。