嘘つきラビリンス

それから一緒にリサイクルショップへ行った。


「それでは全てで1万2,850円でよろしいでしょうか?」

「へ?」


売れるの!?

確かに買った値段を考えればこんな値段は有り得ない。

ブーツだってバッグだってそこそこ有名なブランド品か混じってる。

でも、もう古いし汚れてるし流行にはほど遠いし……。


「はい、それでお願いします」


驚く私の代わりにトーマが店員さんに答えてた。

渡されたお金は私のお財布に。


「思ったより少なかった?」


そんなトーマの声になんて返せばいいのか……。


「元値から言えばかなり不満かな? でも、私の中ではもう思い出の品っていうか、使わないものだし。だからお金になるっていうのはなんだか申し訳ないっていうか。でも買い取るってことは誰かがあれを使うのよね? ……なんか、変な感じ」


素直に思ったことをつらつらと口にすると、


「捨てる神あれば拾う神ありってことだよ」


そうトーマは言った。

……うん、なんとなく納得、かな?