嘘つきラビリンス


「ほら、これで寝れるでしょう?」


トーマはそう言ってロフトで横になって笑って見せた。

確かに人一人寝れるくらいにはなった。


「……でも、プライバシーとかないよ?」


ロフトだからリビングから丸見えだ。

しかも玄関の上にあるから寝ていてもドアを開けるたびに音が響くんじゃないかな?

そんなことを心配する私をトーマはロフトからクスクス笑った。


「別に欲しいと思わないし。だって僕、居候だよ? あ、でもここで着替えるけど裸の僕見て叫ばないでね?」

「なっ、着替えるならバスルームに行けばいいでしょ!?」

「えー、面倒くさい」


そう言いながらゴロリと、ロフトの奥に転がっていく。


「面倒くさいじゃない! 共同生活なんでしょ!? 決めた! 6番! 着替えはバスルーム!」

「えー」

「えーじゃない!!」


見上げて叫ぶ私にトーマはやっぱり笑ってた。