嘘つきラビリンス

「みたいだね。でも寝れるだけのスペースが取れたらそれでいいし」

「あー、寝れるだけのスペースなんて……」


それすらないんじゃない?

そう思うのにトーマはニコリと笑う。


「ずっと置っぱなしなんでしょ? そういうのはこれから先ここから引っ越すまでずっとあるよ。なら、これを機に断捨離しちゃお?」

「断捨離……」

「そう、断捨離」

いいかも……。

『断捨離』って響きが凄く素敵に聞こえて、


「片付けよっか?」


そんなトーマの言葉に思わず頷いてしまった。