嘘つきラビリンス

「その手で恋羽さんの身体を舐めまわして、剥き出しの目玉でずっーと恋羽さんを見てるからね……?」

「……や、やめ」

「どこに逃げたって引っ越したって絶対見つけるから――」

「――ぅ」

「ずーっとそばにいるからね?」

「――わ、分かった!!」

「ん?」

「分かったから!」


怖い! 怖いったら! なんなの!?

私の声にパッと離れるトーマの手。

自分の手首からトーマの手が無くなって思わずブンブンと手を振ってしまった。


「なら、さっきの約束どおり、今日からよろしくね?」


さっきの悪魔のような顔とは違って、可愛い子犬のような笑顔でそう言うとトーマはすくっと立ち上がった。


「そんじゃ、僕はロフトもらっていい?」

「へっ?」


まだ心臓がドキドキ言ってる私にそんなこと聞かれたって……、ってロフト?