時間が迫っている
ま、焦らなくていーや
きっと間に合う...............うん、きっと
その間に紘夢が部屋を出て行った
…………どこ行くんだろ?
とりあえず朝食を食べ終え、玄関に向かう
そこには執事さんやメイドさんが綺麗に並んでいる
「いってきます」
「いってらっしゃいませ、お嬢様」
そんな綺麗に揃った声を背に玄関を出ると
庭で綺麗に咲いている薔薇が目を入った
花弁にのった雫が日光に反射してキラキラと輝いている
ママとメイドさんが楽しそうに世話をする姿が目に浮かび、笑みが零れた
そういえば自室に昨日までなかった薔薇が飾られてた気がする
ママの仕業だな
はぁ、勝手に部屋はいらないでよ……

