お酒が入ったせいか、その後はちょっとした会話にも笑いが混じるようになり、兄さんの機嫌もすっかり良くなったように感じられて、私もようやくほっとした。
兄さんの機嫌が悪いままだったら、とばっちりを受けるのは結局私達だもの。
おじいさんと兄さんが仲悪くなるのもいやだし、とにかく早いうちにおさまってくれて良かったよ。
「どれ…それじゃあ、そろそろ出掛けようかのう。」
「お腹も良い具合にすいてきたしね。
どんな料理が出るのか、楽しみだなぁ…
マイケル達も早く着替えておいでよ。」
「そうだな…」
兄さんとマイケルさんが立ち上がったその時だった。
「あ……カズ…河本さんの件……」
「え……河本さん?あ……そうだ!変更があったんだよな!
まずい…あの件は今日中に仕上げなきゃいけないんだ。
すみません、大河内さん……俺、大切な仕事を忘れてました。
今からすぐに戻らないと…」
「カズ…僕も行くよ。」
「……え?」
兄さんは驚いたような顔で、マイケルさんをじっとみつめた。
「良いよ。頑張れば俺一人でなんとかなるから。」
「でも、二人でやった方が早いじゃない。
カズ、とにかく早く着替えて来よう。
アッシュ…そういうわけだから僕達はいけないけど、皆のことよろしく頼んだよ!」
「ボクは行かなくて良いの?」
「二人で十分だ。」
「お…おい、マイケル…」
兄さんは、すでに歩き始めたマイケルさんの後を小走りで追い掛けた。
「あれ~…あの件、変更になったんだ…
ボク、聞いてなかったなぁ…」
アッシュさんは、そんな独り言を言いながら、しきりに首をひねっていた。
兄さんの機嫌が悪いままだったら、とばっちりを受けるのは結局私達だもの。
おじいさんと兄さんが仲悪くなるのもいやだし、とにかく早いうちにおさまってくれて良かったよ。
「どれ…それじゃあ、そろそろ出掛けようかのう。」
「お腹も良い具合にすいてきたしね。
どんな料理が出るのか、楽しみだなぁ…
マイケル達も早く着替えておいでよ。」
「そうだな…」
兄さんとマイケルさんが立ち上がったその時だった。
「あ……カズ…河本さんの件……」
「え……河本さん?あ……そうだ!変更があったんだよな!
まずい…あの件は今日中に仕上げなきゃいけないんだ。
すみません、大河内さん……俺、大切な仕事を忘れてました。
今からすぐに戻らないと…」
「カズ…僕も行くよ。」
「……え?」
兄さんは驚いたような顔で、マイケルさんをじっとみつめた。
「良いよ。頑張れば俺一人でなんとかなるから。」
「でも、二人でやった方が早いじゃない。
カズ、とにかく早く着替えて来よう。
アッシュ…そういうわけだから僕達はいけないけど、皆のことよろしく頼んだよ!」
「ボクは行かなくて良いの?」
「二人で十分だ。」
「お…おい、マイケル…」
兄さんは、すでに歩き始めたマイケルさんの後を小走りで追い掛けた。
「あれ~…あの件、変更になったんだ…
ボク、聞いてなかったなぁ…」
アッシュさんは、そんな独り言を言いながら、しきりに首をひねっていた。



