赤い流れ星3

「どんな人かと心配してたけど、まともそうな人で良かったわ。
あなた、ご職業は?」

「え、えっと、一応、ライターです。」

「ライターねぇ…」

「俺の会社の仕事をしてもらってる。」

「そうなの。」



ライターって言ったのはまずかったかしら?
でも、嘘をつく訳にもいかないし。



「あなた、ご年齢は?」

「え、あ、40過ぎてます。」

「和彦より年上なの?
あぁ、わかった。
もう子供は出来ないと安心してたら、出来ちゃったから、それで結婚したのね。」

「母さん、失礼なことは言うなよ。」

「違うの!?」



確かに気が強いというか、難しい人だなと思った。
でも、このくらいでしょげてなんかいられない。
気にしないようにしよう。



「とにかく、子供を見せてもらおうじゃないか。」

お父さんが、助け舟を出して下さった。



「どうぞ。」

お二人をベビーベッドの所にご案内する。って、すぐ傍だけど。



「右が男の子で美都季、左が女の子で和香奈といいます。」

「おぉ、可愛いなぁ。
あ、この子は和彦によく似てる。」

皆がそう言う。
和香奈は、本当に青木さんによく似ているみたいだ。
お母さんも、黙って二人を見られていた。