「なんと、野々村さんと!?しかも、もう子供も産まれたとな!」

大河内さんは、目を丸くして驚いている。
そりゃあそうだろう。
誰だって、驚くはずだ。



俺は、結婚の証人に、シュウと大河内さんを選んだ。
アッシュとマイケルでも、なんなら美幸でも良かったのだが、大河内さんは重大な秘密を共有する大切な人だから。
大河内さんは、快く引き受けてくれた。



「結婚式はいつするんですかな。」

「まだ決めてはいませんが、なるべく早くと思っています。
その前に、皆に話さないといけないのが気が重いです。」

「皆、驚くでしょうなぁ。
特にひかりは…」

「そうですね。」

「でも、おめでたいことじゃ。
ホテルにはつてがありますから、必要なら押さえますからな。」

「ありがとうございます。」



シュウには明日、書いてもらうことにして、とりあえず、今夜帰ったら、マイケルやアッシュ、そして美幸に話そう。







「えーっ!マジ?」

「一体、いつの間に!?」

マイケル達は思った以上に驚いていた。
美幸に至っては、もはや放心状態だ。



「後、数日したら、野々村さんも退院して来る。
そしたら、子供も連れて来るから。」

「わぁ、どうしよう!?
あ、そういえば、子供は男の子?それとも女の子?」

「それが…男の子と女の子の双子なんだ。」

「えーっ!」

三人の声がハモった。