なんだか周りの人達が私達を見てるような気がする。
いや、私じゃないよね。
皆、シュウさんを見てるんだ。
あんなカッコイイ人が、なんであんな女を連れてるんだ?って感じで見られてるのかも。
やっぱり、ペアルックなんてやめとけば良かったかな。
シュウさんに悪いことしちゃったな。



「きっと、俺たちの勝ちだな。」

「え?」

「そう思わないか?
ファッション的にはダサいと思われがちなこういう服を、なんとペアルックにしちまったんだからな。
個性的っていうか、なんていうか…なかなかすごいと思う。
ひかりは、時々面白いアイディアを出すよな。」

「そ、そうですか?」

「あぁ、そうだとも。
カズ達は絶対、ごく普通に服を合わせて来るぜ。
そんなの面白くもなんともないと思わないか?」

「そ、そうですね。」



う~ん…
何をもって勝負の勝ち負けを決めるのかがわからないからなぁ。
なんとも言い難い。
でも、そんなことよりも、シュウさんがこのペアルックを嫌がってないってわかったのが嬉しかったな。