(わぁ、これ良いなぁ。)



次の階では、バッグとアクセサリーを見た。
私のイメージの青木さんにピッタリなバッグがあった。
迷わず決定。



(あ、これ!)



パワーストーンのお店があった。
アッシュさん達の影響なのか、青木さんもブレスレットを付けられてる。



「ブレスレットですか。」

「は、はい。」

青木さんに合うのは黒い石かな。
あ、青いのも素敵。



「あ!」



すごく綺麗な石をみつけた。
黒い石とキラキラした金具が付いてて、何か彫られた水晶らしき石も入ってる。



「四神ですね。これにしますか?」

「四神…ですか?」

「はい、東西南北に見立てた4箇所に、各地を護る幻獣を彫った石を配した御守りみたいなものですね。」

「御守り…」

なんか、すごく興奮して来た。
青木さんには、ぜひこれを付けてほしい。



「これにしますか?」

「あ、あの…」

「はい?」

「このブレスレット、わ、私にプレゼントさせて下さい!」

「え?」

「これは、ゲームと関係なく、青木さんにプレゼントしたいんです!」

あ!なんか、青木さんが困ったような顔をしている。
そ、そうよね。
誕生日でもなんでもないのに、急にプレゼントだなんておかしいわよね。
どうしよう!?



(あ!)



「き、今日は、私のコーディネートも買ってもらいますし、そ、そのささやかなお礼と言いますか…」

うまい言い訳を思いついた。