「えーっと……」



恋バナをするって決めて、二人ともベッドに横になり、明かりも暗くした。
だけど、なんとも照れ臭い。



「美幸さん、ちょっとお酒でも飲みましょうか?」

「え?あ…そ、そうだね!」

「確か、冷蔵庫に……」

野々村さんが起きだして、見に行ってくれた。



「はい、どうぞ。」

「ありがとう!」

野々村さんの持ってきてくれた梅酒缶を二人で飲んで…



やっぱり、野々村さんは私に何か相談があるんだね。
お酒の力を借りないと言えない程のことって、一体、どんなことだろう?
相談してくれるってことは、さっきの言葉はあながち嘘でもなかったのかな?
本当に、私のことを信頼してくれてるのかな?
私は、恋愛経験もないに等しいくらいお粗末なものなのに、それでも良いのかな?



(あ……)



そっか、野々村さんは友達が少ないから…
だから、私くらいしか相談する相手がいないんだな。



……だよね。友達がたくさんいたら、その中で一番信頼出来る人に言うよね。
でも、野々村さんには選択肢がないから、仕方なく私に言うんだよね。



ま、いっか。
こんな私でも、なにか少しでも役に立てるのなら…