赤い流れ星3

「わお!クールだね!」

「ほんま、めちゃめちゃ大自然ですなぁ。」



港からタクシーで30分くらい走ったところに、その別荘はあった。
別荘地というわけではないみたいで、森の中にお屋敷が一軒だけぽつんと建ってる。
見上げるような立派なお屋敷だ。
これだけ広ければ、大勢で押しかけても全然大丈夫そうだ。



そういえば、ここに泊まらせてもらう代わりに、掃除をしないといけないらしいけど…
これだけ広いと、掃除はけっこう大変そう…
でも、まぁ、このシーズンにホテルなんてもうどこもいっぱいで押さえられなかっただろうし、さらにタダで泊めてもらうんだから、そのくらいは仕方ないよね。



「さぁ、入るぞ!」

兄さんが、玄関の扉を開けた。



中は思った通り、広くて豪華な造りになっていた。
おじいさんの豪邸を見慣れてるから、そんなには驚かなかったけど…



(……あれ?)



中は相当汚いのかなって思ってたけど、全然そんなことはなかった。
というか、とても清潔な感じ。
掃除をしたばかり…って感じだ。
電気を付けなくても明るいし、大きな窓を開けると心地良い風が通り抜けた。