赤い流れ星3





「わぁ、やっぱり暖かいね!」

「暖かいどころか、暑いくらいじゃな。」

「なんや、空気も美味しいような気がしますわ。」

2時間は長いと思ってたけど、実際はあっという間だった。
でも、野々村さんと合流したら、やっぱりほっとした。



「次は船に乗るぞ。
船の時間までまだあるから、お茶でも飲んでしばらく時間を潰そう。」

空港のカフェから見える空が本当に綺麗だ。
同じ空なのに、こっちはやっぱり鮮やかさが違う。
こんなに澄んだ空なんだもん。
慎二さんが言ってた『空気が美味しい』っていうのも、あながち気のせいとは言えない。



空港からタクシーに乗って、港に向かい、そこから高速船に乗り換えた。
船に乗るのは初めてだ。
この移動感…いかにも旅行って感じだ。
景色が違うせいか、兄さんの家に来た時よりも、遠くに来たような気がする。
なんたって、日本の南端だもの。



これも、兄さんのおかげだね…
あれ?でも、旅費は、おじいさんが出してくれたのかな?
きっと、旅費だけでもけっこうかかるよね。
私の薄給では、とても来られなかっただろうね。



「美幸さん、見て。
海がきらきらしてすごく綺麗ですね。」

「本当だね。
なんか、すでに開放的な気分になって来たよ。」

「この環境のおかげですね。」



(シュウさんと…楽しい思い出、いっぱい作らなきゃ…
うん、頑張ろう!)



私は心の中で、そう誓った。