*
「……野々村さん、どう思われましたか?」
「え…?」
KEN-Gさんと別れた後の帰り道、隣を歩かれていた青木さんが唐突に訊ねられた。
「あの…何のことでしょう?」
「あ、すみません。
あの、設定の話です。」
「あ、あぁ……」
やっぱり、青木さんも気になられてたんだ。
「野々村さん…お時間があれば、お茶でも飲みませんか?」
「は、はい。」
まだそんなに遅い時間じゃないし、青木さんともっと話せるのは嬉しい。
私達は、落ち着いた雰囲気のカフェに入った。
「……今日の大河内さんの話…なんだかすごく心に残ったんです。」
そう言って、青木さんは優雅にコーヒーを口にされた。
「私もです。
KEN-Gさんは、確かにこの現実に存在されているのに…だけど、やっぱり、元は小説の中の人だっていうのが、その…すごく不思議で……」
「そうですよね。
美幸が作り出した小説のキャラが、今、実体を持ってこの世界にいるなんて、正直言って信じられないようなことですが…俺にはやはりもうそれが真実としか思えないんですよ。
俺も、この件に巻き込まれた者のひとりですからね。」
「はい…そうですよね。」
「あなたがいて下さって、本当に良かった。」
それがどういう意味なのかは分からなかったけど、青木さんの視線に、なんだか胸がきゅんとした。
「……野々村さん、どう思われましたか?」
「え…?」
KEN-Gさんと別れた後の帰り道、隣を歩かれていた青木さんが唐突に訊ねられた。
「あの…何のことでしょう?」
「あ、すみません。
あの、設定の話です。」
「あ、あぁ……」
やっぱり、青木さんも気になられてたんだ。
「野々村さん…お時間があれば、お茶でも飲みませんか?」
「は、はい。」
まだそんなに遅い時間じゃないし、青木さんともっと話せるのは嬉しい。
私達は、落ち着いた雰囲気のカフェに入った。
「……今日の大河内さんの話…なんだかすごく心に残ったんです。」
そう言って、青木さんは優雅にコーヒーを口にされた。
「私もです。
KEN-Gさんは、確かにこの現実に存在されているのに…だけど、やっぱり、元は小説の中の人だっていうのが、その…すごく不思議で……」
「そうですよね。
美幸が作り出した小説のキャラが、今、実体を持ってこの世界にいるなんて、正直言って信じられないようなことですが…俺にはやはりもうそれが真実としか思えないんですよ。
俺も、この件に巻き込まれた者のひとりですからね。」
「はい…そうですよね。」
「あなたがいて下さって、本当に良かった。」
それがどういう意味なのかは分からなかったけど、青木さんの視線に、なんだか胸がきゅんとした。



