「え…そ、その…
今、シュウさんと趣味の話をしてて…」

「そうなんや。
そういえば、シュウさんの趣味ってなんですのん?」

「え…だから、それは……」

「やっぱり、仕事が趣味ってことですか?」

ジョーさんは、おかしそうに肩を揺らす。
慎二さんが、ジョーさんと同じことを言ったからだ。



「そっか、俺ってそんな風に見られてるんだ…」

「いや、悪い意味とはちゃいますよ。
シュウさんが、それだけ仕事熱心やってことです。」

慎二さんはそう言って微笑むけど、シュウさんはあまり嬉しそうじゃない。



「……アニメの映画とか、今、やってるのか?」

「え?」

「だから、アニメの……」

「あ、はい!今、大ヒット中のアニメがあります。」

「そうか…じゃあ、来週、連れて行ってくれないか?」

「え!?」

え?シュウさんが、アニメを見に行くの?
それだけじゃない。連れて行ってくれないか?って言わなかった?
ってことは、私と一緒にアニメを見に行くってこと??



(えーーーーっ!?)



「……どうした?もう見たのか?
それとも、俺と行くのがいやなのか?」

「い、いえ…まだ見てないですし…いやなわけではありません。」

そうだよ、ただびっくりしただけ。
だって、シュウさんがアニメだなんて…そりゃあ、びっくりもしますよ。