(えっ……!?)



ひかりさんから来たメールに、私は思わず心の声をあげてしまった。



『なんと、帰りに純平君にチューされてしまいました。』



ひかりさんが…晩生だとばかり思っていたひかりさんがキス…



考えてみれば、それはなにも不自然なことじゃない。
ひかりさんも純平さんも大人だし、二人はお付き合いをされてるのだから、そのくらいのことされたって何の不思議もないのだけれど、こうして文字にして目の当たりにするととても動揺してしまう。



青木さんは、しばらく成り行きに任せようとおっしゃった。
本当に二人に深い絆があるんだとしたら、放っておいてもきっと大丈夫だって。
でも、その間に、純平さんとひかりさんの仲は順調に進んで行って、ついにキスまで…
本当に大丈夫なんだろうか?
このまま放っておいて、本当に良いのだろうか?



すぐにでも青木さんやKEN-Gさんにお伝えしたかったけど、きっと、ひかりさんは私の返事を待ってらっしゃるはず。
何か返さなきゃ…
でも、なんて返せば……
しらじらしいけど、こういう時はやっぱり喜んであげなきゃだめよね。



考えた末に私が送ったのは、
『ラブラブですね。うらやましいです。』
というあたりさわりのない文面だった。



青木さん達に連絡しようと思い、ふと時計を見たら思ってたよりも遅い時間で…
さすがにこんな時間に電話は気が引けたので、明日、連絡することにした。
こんなことを一人で抱えてるのは辛いけど、仕方がない。
起きてしまったことはもうどうにも出来ないのだもの。
これから先のことは、明日、また三人で考えるしかない。