「また会いに来るからな!」

「はい、待ってます!」



瞬く間に一週間の時が流れ、高坂が帰って行った。
新幹線が走り出し、見えなくなるまで、高坂はずっと手を振っていた。
本当に無邪気というか、なんというのか…



「あぁ、本当に短かったな。」

「そうだな。」

「で、どうだった…?
カズさんに父親の実感はわいたか?」

「う~ん、どうかな。
まだよくわからない。
ただ…また会いたいなとは思う。」

「そうか…そりゃあ良かった。」

高坂を見送り、俺はシュウと一緒に家路に着いた。



「これからどうする?」

「特に予定はないんだが…」

「そうか、それじゃあ、このまま少しドライブでもするか?」

「それも良いな…行き先はシュウに任せる。」

俺達は、心地良い風を感じながら、そこらをドライブすることにした。