そりゃあ、お兄ちゃんは…成功したからいいわよ!
昔からそうだ。
何をしても一般的の私と違い兄は、天才的だった。
今もだけど…こうやって比べられ周りに馬鹿にされてしまう。
「もっと頑張って上手く作るからいいもん」
結局いくつか作って成功したのと兄の作ったのを皐月さんに味見して貰う。
「こっちは、味は、なかなかいいけど…もう少し焼き時間にこだわるといいよ」
「それよりこっちも瑠奈ちゃんが作ったの?凄く形が綺麗だ…味も美味しい」
ガーン!!
「そっちは、兄が作ったのです」
やっぱり兄の方が美味しいんだ…
分かっていてもショックを受ける。
「お兄さん…?
瑠奈ちゃんお兄さんが居るんだ?



