私の兄は、パーフェクト王子!?~妹の苦悩~


「こちらこそ
分からない事があったらまた聞きにきてもいいからね」

「はい。
お願いします」

あぁ、なんて紳士的なの。
こんな人が彼氏だったらいいのに

胸をときめかす瑠奈。
帰り道、美希に
「なかなかいい雰囲気だったじゃない。
頑張ってね!瑠奈姫」

「えへへ…うん」
笑顔で返事をする。

もっと頑張って
皐月さんにいい印象を持ってもらわなくちゃあ…それにお菓子作りのいい参考にもなっちゃったし

機嫌よく自宅に帰って行く。
夜あまりにも私が機嫌がいいので面白くない兄は、

「鼻歌なんて歌って何を作る気だ?」といちゃもんをつけてきた。

「ふ~ん。
別にお兄ちゃんにあげるためじゃないもん」

今作ってるのは、教えてもらったシュークリーム。
明日味見をして貰うつもりだ。

上手く焼けるといいんだけど…。