「あぁ、あなたのお兄さんの事なんですが…」
言いにくそうに言う八乙女先生。
!!
「私のお兄ちゃんが何か!?」
「最近…市原先生が君のお兄さんに近づいているだろ?
実は、あんまりいい噂を聞かない人なんです」
「…えっ?」
「俺は、同じ大学だから知ってるんですけど…彼女。男遊びが激しいって有名なんですよ!嘘をついてでも相手に近づくとか…」
「……。」
私は、驚いてしまう。
じゃあ、兄が危ないんじゃあ…!?
「どうしましょ!?
お兄ちゃんが…」
そうしたらスッと手を握られる。
「八乙女先生…?」
「俺も力になります。お兄さんをあの人から守りましょう」
そう言ってくれた。



