私の兄は、パーフェクト王子!?~妹の苦悩~


「そうじゃないの?だって、kissの後だしさ~」

「何がkissの後だって?」

ドキッ!!

振り向くと私の後ろに十一文寺君が居た。

「じ、十一文寺君…おはよう」

「おはよう…で、さっきの話何?」
疑った目で私を見てくる。

どうしょう…何て言ったらいいのかしら?
「あの…その…」

「瑠奈姫が新しいバイト先の女の子に相談されたらしいのよ!好きな人の事で」
慌ててフォローしてくれる美希。

「そ、そうなの。
アハハッ…」
私も慌てて笑って誤魔化す。

「ふ~ん。」
何だか怪しまれる。

ズキッと心が痛む。
嘘ついちゃった…。