「おい?咲」

なんでここに龍吾がいるの?
私が荷物をまとめて、家を出ると目の前に龍吾が立っていた。

待ってたの…?
なんで???

「荷物こんだけか?持ってくぞ。」

「…え、あ…うん」

私の荷物が入っている大きな鞄を二つ持って先を歩いて行った龍吾の背中を見ながら"ありがとう"って呟いた。

ーガチャッー

「今日からよろしくお願いしますっ」

「おう。」

「…龍吾…っ」

「ん?」

「私…居ていいの?…いらない子じゃないの?邪魔じゃないの…?」